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令和3年度大阪優秀発明表彰 受賞決定


  •  昭和51年より、大阪発明協会は、大阪府において優れた発明を完成し、わが国の科学技術の発展に大きな足跡を残した人々の偉大な功績を顕彰するため、「大阪優秀発明大賞」を設立し、大阪府の産業社会の貢献した企業および発明者に対して表彰を行ってまいりました。現在は「大阪優秀発明大賞」と、中堅企業・中小企業を対象にした「大阪チャレンジ発明賞」の両賞を、「大阪優秀発明表彰」として表彰しています。
     そして今年度は厳正なる審査の結果、大阪優秀発明大賞1件、大阪チャレンジ発明賞1件を決定いたしました。表彰式は、令和4年1月20日(木)大阪科学技術センターにて挙行されました。


  • 令和3年度大阪優秀発明大賞
    (敬称略)

    「環境に配慮したパッケージ型変電設備」
    (特許第6576508号)

     松 永 耕 治(株式会社ダイヘン)
     津 村 英 和(株式会社ダイヘン)
     河 田 浩 一(株式会社ダイヘン)
     大 迫   力(株式会社ダイヘン)
     水 谷 岳 志(株式会社ダイヘン)
     池 村 政 哉(株式会社ダイヘン)
     福 田 康 彦(ダイヘン電機システム株式会社)
     福 島   徹(株式会社ダイヘン)
     吉 矢 久 之(株式会社ダイヘン)
     久 保 裕 政(ダイヘン電機システム株式会社)

    • (背景)
       変電所を設置する際にまず課題となるのが用地の確保である。例えば、再生可能エネルギー発電所では連系送電線に近い山中に設置する場合が多くなり、斜面を造成する範囲が少ない方が良く、工場の受電設備では新設はもとより更新の際は生産設備との兼ね合いもあり用地の確保が難しい。また、変電設備設置時の工数も、再生可能エネルギー変電所では山中での設置、工場では生産を止めての設置となることから、設置工数の短い変電設備が求められており、更には、CO2削減の観点から、変電時の損失を抑えた高効率な変電設備も求められている。
      (課題)
       従来の変電設備は、それぞれ別体の機器(主変圧器、直流電源盤、所内変圧器盤、フィーダ盤等)を各々所定の位置に運搬・設置したうえで、各機器間をダクトやケーブルで接続する必要があるため、広大な設置スペース(平均約280m2)に加え、複数台の輸送車両(平均5台)や多大な設置工数(約3日)を必要とし、運搬・設置に係る費用や期間が非常にかかるという課題があった。
      (本発明の特徴)
       従来、個別に配置していた所内電源用の所内変圧器や零相電圧を検出する接地変圧器を1つの変圧器タンク内に収容することで、従来必要だったこれら変圧器の収容盤を省略すると共に、変圧器タンク内においては油絶縁による絶縁距離の低減を図ることで大幅な小型化を実現している。また、変圧器を低損失設計により高効率化することで放熱器を従来の半分程度の大きさとし、空いたスペースに各々小型化したフィーダ盤、継電器盤、直流電源盤、NGR盤を脱着可能に取付け、一体型の構造とした。さらに、変圧器や各機器間の接続部ではスリップオンケーブルなど樹脂でモールドすることによって絶縁し、小型化を図っている。これらの創意工夫により変電設備の容積・占有面積を大幅に削減することが可能となった。
      (実用化)
       本発明に基づく製品は、初号機が2019年9月に出荷・据付されて稼働を開始し、その後も順次日本各地のお客様に製品を提供している。また、高電圧に対応するパッケージを追加するなど、本技術を採用したシリーズ製品の拡充にも取り組んでいる。