上級 知的財産権講座

技 術 的 範 囲 講 座

 

 特許権利者にとって重要なのは、特許権侵害企業との係争事項の選択・確定、裁判において提起される争点を予測し、対応方針を決定することであり、弁護士との訴訟前の折衝において中心的な課題となっています。
 また、最高裁「キルビー判決」を経て特許法が改正され、特許無効審判を経ることなく、裁判所は、特許権侵害事件においても特許の無効理由を審理範囲とすることになりました。公知技術除外説など、かつて盛んだった解釈論は影を潜め、現在では、技術的範囲の解釈論と特許の無効論を有機的に組み合わせた特許侵害訴訟の戦略論を理解することが不可欠となっています。
 本講座は、特許権者からの権利行使の観点と、特許侵害の主張を受けた被疑企業による防御の観点の、双方の立場から見て、訴訟前交渉を含めて、特許権侵害訴訟における攻防の実務を実践的な見地から紹介し、企業が裁判上の係争に臨み「どういう争点を挙げるべきか」「裁判所として特許権利者からの提起に際し受け止めざるをえない事項は何か」を、大阪地方裁判所から判事をお招きして講義をしていただくとともに、特許訴訟で数々の実績がある弁護士をお招きして、弁護士からみた特許権侵害紛争の戦略論について講義をしていただきます。

 皆様のご参加をお待ちしております。

 

開催 平成22年8月5日(木)、6日(金)10:0017:00
協  力 近畿知財戦略本部

開催場所 関西特許情報センター 3階研修室

        大阪市天王寺区伶人町2−7 発明協会大阪支部内 

        (рO6−6779−5473)

○講  師  1日目 裁判所から見た特許侵害紛争

森崎 英二 大阪地方裁判所  第21民事部  部総括判事

        2日目 弁護士から見た特許権侵害紛争

小松 陽一郎 (小松法律特許事務所 所長、弁護士)

定  員  50名(定員になり次第締め切ります。)

参加 (2日間まとめてお申込の場合) 会員27,000円 (一般30,000円
        (1日のみのお申込の場合)    会員15,000円 (一般18,000円)  

            (テキスト代含む、消費税込み)

        (1)3日以内のキャンセルの場合、受講料はお返しできませんので予めご了承下さい。      

         (2)聴講券、納品書又は請求書は、講座開催日の10日前頃に郵送いたします。

プログラム(1日目) 裁判所から見た特許権侵害紛争

○特許侵害に対する戦略 ○特許紛争に対する戦略

           ○訴訟提起前の主要検討事項 ○訴訟以外の紛争解決手段 ○事例研究他

                  (2日目) 弁護士から見た特許権侵害紛争 

○特許侵害に対する戦略総論 ○特許権の効力

          ○特許権の効力の及ぶ範囲 ○具体的なクレーム解釈問題 ○事例研究他 

●申込方法   申込書に必要事項をご記入の上、FAX・郵送またはEメールにてお申し込み下さい。
          折り返し、聴講券・納品書または請求書を開催日10日前頃にお送りいたします。
           

               セミナー参加の申し込み・問い合わせ先
                 社団法人発明協会大阪支部
         TEL 06−6779−5473  FAX 06−6779−1009
              E−mail jiii-ob@oregano.ocn.ne.jp


※お申し込み者宛に、国の説明会、講座・セミナーほかの情報をご案内させていただく場合があります。
  なお、案内などを希望されない場合は、当支部へお申し付けください。

※許可なくして講義内容を録音することを固く禁じます。